こんにちは、吉松です。
今回は、【自分の居場所】についてのお話です。
私は、よく無力感や疎外感に襲われることが
ありました。
昔、会社やプライベートで
うまくいかないことがあって、
悩んでいるときに
自己否定をしてダメな自分を責め続ける。
そして、
【自分はここに居たらダメなんじゃないか】
と考え込んでしまう。
あなたも一度は、こんな経験が
あるのではないでしょうか?
今、胸が引き裂かれそうなくらいに
苦しい思いをしているのなら
あなたに伝えたいことがあります。
「自分の居場所がない」と感じていた高校時代
私は【自分の居場所】に関して
悩んだ経験があります。
特に苦しかったのは、高校1年生のときです。
当時、私は吹奏楽部に所属していました。
担当楽器は、チューバ。
低い音が出る大きい金管楽器です。
吹奏楽は高校から始めたのですが、
周りは、小学校・中学校からしている人ばかり。
実力に大きな差があったんですね。
「良い音が鳴らない」
「譜面でわからない部分がある」
「リズムやテンポ(速さ)についていけない」
いろんな悩みがありました。
その中で衝撃だった出来事。
それは、コンクールで曲を
吹かせてもらえなかったことです。
吹奏楽では毎年、コンクールがあるのですが、
高校1年生のときに
2曲(課題曲と自由曲)のうち、課題曲を
吹かせてもらえなかったことがあります。
課題曲:必ずどの団体も吹く曲
自由曲:自分たちで決めて吹く曲
(※強豪校では、コンクールに出場する
メンバーを決めるオーディションがあり、
まったく吹く機会がない人もいるので、
それがない分、恵まれてはいました)
つまり、コンクールに出ても、
課題曲の演奏時は、
【吹き真似(吹いているフリ)】です。
自分だけ曲が吹けないとわかったとき、
練習部屋で一人、個人練習をしながら、
涙が出ました。
(人にはできる限り、
涙を見せないようにしていました)
「悔しい、悔しい、悔しい」
他の団体に勝つため、
良い演奏を人に届けるため、
足でまといになるくらいなら、
吹かない方がいい場合も
あるのかもしれません。
でも、それなら居なくていいんじゃないか。
「自分はいらない存在だ」
ネガティブになればなるほど、
身体が委縮してしまい、
次第に音も出せなくなりました。
音が出せていないことを
先生や先輩に見られて
また注意されて落ち込んでしまう。
何のために吹奏楽を始めたんだろう。
こんなにつらい気持ちになるんだったら、
始めなければよかった。
もう吹奏楽、辞めようかな。
そう何度も思いました。
でも、負けたくない。
簡単に諦める人間になりたくない。
長い時間をかけて練習をしてきたのに
無意味になる気がしたんですね。
だから、苦しくても頑張ることを決めました。
そして、結果的に私は高校3年間、
吹奏楽を続けました。
なぜ【自分の居場所がない】と
思っていた状態から継続できたのか?
それは、これからお話しする考え方が
できるようになったからです。
現状の捉え方が変われば、
ダメな自分を素直に認めることができます。
そして、周りの人への劣等感や申し訳なさに
苦しむことも徐々に減っていき、
今よりも楽な気持ちで物事に
取り組めるようになります。
そんな心が軽くなった考え方について
お伝えしていきますね。
あなたはどんな時に「居場所がない」と感じますか?
そして、何があれば、
居場所があると感じることができますか?
今、少し考えてみてください。
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自分の居場所がないと感じているあなたは、
■ 今日も周りに迷惑をかけた気がする。
■ 自分がいない方が上手く仕事が回るんじゃないか。
■ 自分は邪魔な存在なのかな。
音楽であれば、
■ 全然、思ったように吹けなかった
■ 自分がいない方が音がまとまるんじゃないか
■ 自分はいらない存在なのかな
と考えてしまっていると思います。
そして、自信がないからこそ、
認められたり、褒めてもらえたりしたら、
【居場所がある】と
感じられるのではないでしょうか?
でも、正直、認められることは難しい。
褒められることもなかなか無いですよね。
では、居場所がないと感じたときに
どういう考え方をすれば
立ち直ることができるのか?
覚えておいてほしいことがあります。
それは、【あなたは意外に愛されていて
必要とされている】ということです。
きっと今、あなたは、
ダメな自分が嫌で仕方ないのだと思います。
そして、自分を責め続けている
のではないでしょうか?
個人的な意見も含みますが、
ダメな自分を受け入れてくれているから
周りの方は注意をしてくれるのです。
少し悲しいですが、
もし完全に必要のない存在なら
無視をされたり、強制的に辞めさせられる
可能もあるはずです。
でも、今いる環境で
悩んでいるということは、
あなたはそんなことになっていない。
それなら大丈夫です。
そもそも、
周りの人も完璧ではありません。
会社であれば、先輩、社長にも
吹奏楽であれば、
上手な奏者、顧問の先生にも
ダメな時期があったわけで、
努力を重ねたから、今のレベルになっています。
みんな、ダメだと感じた時期を
乗り越えてきたはずなので、
完璧である必要はありません。
これから徐々に頑張って
改善していけば良いのです。
頑張っている人を周りの方は
きっとあなたを温かく見守っていきたいと
思っています。
あなたが欠けてしまったら
みんな、悲しみますよ。
その場に居られるだけで
もうあなたには居場所があります。
そして、もう一つ覚えておいてほしいこと。
それは、【簡単に人のことを嫌いになる人はいない】
ということです。
もちろん、陰口や悪口、
性格・人間性が疑われる人は除きます。
誠実に目の前のことと向き合っているのなら、
失敗をしたり、うまくいかないことがあっても
簡単に人に嫌われることはありません。
吹奏楽でいえば、
音楽好きな仲間と吹けるだけで
周りの人は、楽しいと感じているはずです。
「その日にできなくても、
同じ注意を受けないように
次の時までに意識できるようになっていれば
大丈夫だから頑張ろう!」
これくらい肩の力を抜いても大丈夫。
音楽を始めたのは、
苦しむためではありませんよね。
あなたは【楽しむために始めた】はずです。
それなら、ぜひ時には、
気楽な気持ちも大切にしてほしいなと思います。
まとめ
今日は、【自分の居場所】について
お話をしてきました。
お話をまとめると
もうすでに居場所はあるんだけれど、
自分で居場所がないと思い込んでしまっている
場合が多いことです。
つまり、現状の捉え方・考え方を変えることで、
心が軽くなっていきます。
どんな風に捉えていけば良いのか?
ポイントは、4つです。
【ポイント1】
ダメな部分も含め、
自分を受け入れてくれているから
周りの人は注意をしてくださり、支えてくれている。
【ポイント2】
周りの人もダメだと感じた瞬間を
乗り越えてきたから、完璧である必要はない。
(これから先も失敗しながら成長すれば良い)
【ポイント3】
簡単に人のことを嫌いになる人はいない。
一生懸命、目の前のことに
取り組んでいる姿を見れば、
自ずと快くあなたを温かく見守ってくれます。
【ポイント4】
その日にできなくても、次の時にできれば大丈夫。
「二度、同じ注意をされないように頑張ろう」
といった感じで、
少し肩の力を抜いても大丈夫です。
これらのポイントは、どの分野でも同じです。
今回は吹奏楽を例に出しましたが、
会社、音楽、他人との比較、
注意されることで感じる居場所のなさは、
上記の4つのポイントで解決することができます。
自然と気持ちが今よりも楽になっていくので、
ぜひこれらの考えを意識してみてくださいね。
それでは、最後までお読みいただき、
誠にありがとうございました。